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日本と中国を行き来する西村社長コラム ~花の難解漢字名~

2020 年 4 月 13 日 月曜日

正月のテレビのクイズ番組を真似る訳ではありませんが、毎日「避役」と「樹懶」の生活をして参りました。毎日餌を追い求めるだけのカメレオンと樹の上でのんびりとした日々を過ごすナマケモノという意味です。今回は花の漢字名を探って見たいと思います。万葉の時代から使い続けられたものや近代において西欧から導入されたものまでほとんどすべて和名あるいは漢字名が付けられています。

バラは薔薇と書きます。中々書けない字ですが、これとは別に玫瑰とか月季という中国語の表現があります。月季とは中国原産の庚申バラを表し、ハイブリッドティーを代表とする現在の四季咲バラのもとになったものです。現在中国では単に四季咲品種を月季、春と秋にしか咲かない品種や豪華なバラを玫瑰と呼びます。スプレー菊は多頭菊で、その名の通りです。ユリは誰もが知っている百合ですが、鉄砲百合、透百合、鹿の子百合、有名なカサブランカの親となった山百合や袂百合などがあります。カーネーションはナデシコの仲間なので和蘭撫子、麝香撫子となります。カスミソウもナデシコの仲間ですので名前の通りの霞草の他、花糸撫子、群撫子という名前が付けられています。ちなみに英名はBaby’s-breathと呼び赤ちゃんの吐息とか愛する人のため息という意味だそうです。アスターは中国北部の原産ですが、漢字名は蝦夷菊です。別名薩摩菊というのもあってどうして北と南に分かれたのかわかりません。クジャクアスターはその名の通り孔雀草です。
次にデルフィニウム、千鳥草はその仲間ですが大飛燕草です。学名のデルフィはイルカの英名に由来しますがこれは蕾の形からきているようです。漢字では燕があてられていてそれぞれ感じ方が異なるのも面白いと思います。アルストロメリアはアンデス山脈の寒冷地に自生する花ですが百合水仙、夢百合草という可愛らしい漢名です。トルコギキョウは地名の漢字名を使った土耳古桔梗とか比較的新しい花なので洋桔梗とも呼ばれます。ただし、キキョウの仲間ではなくトルコ原産でもありません。ガーベラは扶郎花とか花の形にちなんで大千本槍というそうです。
この他難しいものを列記します。サイネリア蕗桜、ダリア天竺牡丹、ポインセチア猩々木、リモニウム花浜匙、アネモネ牡丹一華、ラナンキュラス花金鳳花、チューリップ鬱金香、郁金香です。
このように普段カタカナ名でなじんでいる花の名前も漢字に直すと違った雰囲気を持ったものに見えてきます。花屋さんの店頭でも使える情報も見つかるかもしれません。
「花」という文字を入れた子供の名前が820もあるそうです。花の世界はまだまだ廃れている訳ではありません。これからです。
本年も宜しくお願い申し上げます。


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