トピックス, 中国関連

日本と中国を行き来する西村社長コラム ~中国における「小農理想」事業計画~

2020 年 4 月 20 日 月曜日

中国における都市部の不動産開発は現在でも相当活発です。この不動産開発と政府によるインフラ開発のみが辛うじて名目上のGDPを維持していると言っても過言ではないでしょう。都市開発とは別に地方においては経済を引き上げる、あるいは産業活性化を図る手段として観光地化、観光農業に対する政策が様々な地域で独自に進められています。私の目に映るのは金持ち(地方政府や都市部の不動産デベロッパー)による自分達のための新たな金づる探しにしか見えません。表題の小農理想とは、このような地域興しに躍起になっている地方政府等に対して、本来の農業技術や地域観光の仕掛けを得意とする専門家が集まってその地域に合った専門的な提言や運営管理をサポートする事業組織の名称です。

田舎の自然やそこの特産物などをより都会の人々に説得力を加味した上で紹介する仕組み作りのプロ組織を作ろうとする試みです。

小さな地域が都会の人達の心の癒しどころとなるためのプロデュースが仕事となります。その意味を込めての「小農理想」ということです。具体的には地域農産品のブランド化、販売ルートの整備、地域観光化への方策提言等を行うことになります。必ずしも自然豊かな田舎で事業を行うことではなく、中国において欠けている花卉の流通市場活性化対策や海外の園芸商品の紹介や機能性野菜や新規花卉の導入、特産化等海外との連携も視野に入れることになります。

これまで私自身は民間の一農業組織の中で何とかして中国の農業技術の底上げや海外特に日本の業界の市場開拓の一助となれればとの思いで活動して来ましたが、やはり限界があります。今後は中国の農業政策の様々な場面でより多面的な事業機会を得ようと思案している所です。この小農理想もその手段になればと思っている次第です。特に新たな政策投資先を探っている地方政府の資金は経済が低迷しつつある中国でもまだまだ魅力かもしれません。この方向とは別に中国農業科学院による都市農業研究所が四川省成都において設立されます。この研究組織の概要の中に園芸産業研究センターの設立が決定しており、できれば私も参画したい旨打診中です。農業部門の技術向上、商品開発は中国の人達だけでは実を結ぶには基礎が無さ過ぎると思っています。このような農業関連への投資はこれからも続くでしょうが、これが研究員や政府の役人の懐を潤す結果になるだけでは意味がありません。


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