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日本と中国を行き来する西村社長コラム~植物に囲まれて思うこと~

2020 年 5 月 4 日 月曜日

最近、中国花卉マーケットにおいて、わずかでも何らかの新しいトレンドを創造する意気込みで、毎日のように様々な植物と接しています。こちらで入手できるほぼすべての鉢物用植物と大小さまざまな鉢とのコラボで、より親近感やオシャレ感のある商品を作ろうとする試みです。

こちらでの主たる業務は、内部向けの技術指導ですので元来外部との接触は少なく、特に最近、人間関係はより薄くなり、もっぱら植物との触れ合いが深くなって来ました。例えば植え込み作業をしている時に黙々と作業をするというより、その植物に「ちゃんとしっかり根付きなさいよ、頑張っていい商品になりなさいよ」とか心の中で呟いている自分があります。植物はものをいう訳ではありませんので返事がある訳ではありません。どうも寡黙な生活が影響しているのかもしれませんが、植物と接している時に、これまでになく自然体でいる自分を発見して驚くことがあります。

もう昔の話ですが、毎日の業務に追われている時には、このような感覚はありませんでした。自分達が商売として扱っている植物に対して、優しい感覚など持つ必要はなく、まして人と接していても商品に対する夢を語るなどなかったのです。ところが、今では技術指導というより、一生懸命商品を作ることへのこだわりや植物を丁寧に扱うこと、我々は植物商品を通して生活の中の潤いや夢を売っているなどと言った観念的な言葉使いが増えたように思います。それなりの歳になって仙人化しつつあるということかもしれません。ただ、現実には作った商品が売れて利益が出ることが命題であり、その厳しさにはしっかりとした心構えが必要であることは承知しているので、まだボケの域には入っていないのでしょう。

以前、あるスピリチュアルのすごい方と既知になり、何度かお会いすることがありましたが、この方は家に飾っている花達と毎日会話するそうです。話かけると返事があるとのことですが、まさかというより思わず信じてしまうだけの迫力がありました。私はまだこの領域には達していませんが、植物に囲まれて生活しているのは確かに幸せなのかもしれません。

MPSニュース2018年7月号掲載


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