トピックス, 中国関連

日本と中国を行き来する西村社長コラム~鉢物に特化した商品開発‐その2

2020 年 5 月 18 日 月曜日

前回、中国上海において鉢物花き専門店を展開する計画が進行中と話しました。今回はその鉢物の新商品を開発するに当たっての経緯と現状を報告します。マーケティングの観点からまず中国における園芸商品の現状分析です。中国の園芸商品は次の点において開発途上にあるものと考えます。

a.生産者および花き市場内の個人中卸業者において無加工状態で双方の思惑の価格で販売される。
b.品質面では消費者視点での価値商品を創る心構えが希薄である。
c.商品の消費側ユースに基づいた、マーケティング戦略でいう商品コンセプト、ターゲット顧客の概念がない。
d.ネット上では販売業者、商品数は相当あるものの、差別化商品は少ない。
e.伝統的な商品デザインが多く、近代的なデザイン志向のものが少ない。
f.植物特性を十分に把握した上での商品ではなく、品質保持面での考慮がなされていないものが多い。
g.総合すると安かろう、悪かろうのビジネスの世界であり、最終の消費者視点に欠けるためビジネスの継続性に乏しい。

この結論が的を得たものであるとすれば、意外に簡単に取るべき戦略が見えてきます。
すなわち、

a.現在の経済発展と消費者の意識向上にマッチした商品の開発。
b.従来のビジネス構造に当てはまらないオリジナル性の発揮。
c.植物を扱うプロフェッショナルとして、品質保持機能を最重視。
d.鉢物商品も切花と同様生活嗜好品であり、消費者の感性に訴えることのできるマーケティングが重要。
e.商品開発においては商品のデザイン性の向上とともに生活の中で楽しむものであるため、清潔感、安心感、親近感があるものが重要。
f.切花と同様ギフトとして心を人に贈るための商品として認識すべき。
g.上記のすべての実践が総合的に他社との差別化となる。

 日本では当たり前のことですが、これを確実に実践することは非常に苦労が伴います。現在この新規開発商品に「潤スタイル」と命名し、現在その生産と指導に勤しんでいるところです。

MPSニュース2018年6月号


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