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「日本の育種を世界へもっと発信しよう」国際セミナー2015年ご報告

2015 年 6 月 25 日 木曜日

お花屋さん活性化セミナーとして毎年海外からゲストをお招きし、海外情報を講演していただいています。今年は法政大学イノベーション・マネジメント研究センター共催で開催しました。
大学との共催でしたので、いつもとは違うメンバーにも多くご参加いただきました。


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講演Ⅰ「イノベーティブブリーディング」
  FlorSAIKA .co. ltd  チーフブリーダー 育種家  西川 公一郎氏
 私が育種をしている国はエクアドルなのですが、「なぜこんな場所で育種をしているのか」聞かれることが多いのですが実は、標高が3000メートルの所に農場があるので涼しいです。また赤道直下の為、台風や積雪などもなく、常に気候が安定しているので、とても育種しやすく、品種改良も効率化でき、設備投資も抑えることができます。個人経営ですので運営する際に設備投資は少ない方がいいということもあり、エクアドルで育種することを選びました。育種する時に必要なことは売れる品種を作ることが大切で、市場で「売れるもの」を見極める必要があります。そのために重要な項目が5つあります。
1)マーケット調査
2)イノベーションブリーディング
3)プロモーション
4)国際分業(供給)
5)販売マーケットの分散

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講演Ⅱ「グローバル時代の顧客満足(CS)経営」
                法政大学経営大学院 教授 小川 孔輔氏
Ⅰ. マクドナルド物語
 ビジネスの中で、誰が「CS(顧客満足)」という概念を発見したのか歴史的にひも解いていくと、マクドナルドの創始者レイ・クロック(Ray Kroc)です。当時52才だった彼がマクドナルド兄弟のハンバーガー店へ訪問した時、現在のビジネスの基本形である「クイックサービス・レストラン」、「QSC+Vの発見」を同時に発見し、結果的にそれを構築してビジネスへと展開した。
 「QSC+Vの発見」とは?一つ目は、ハンバーガーの提供時間が驚くほど短かったこと(Service=S)システム化ができていた。二つ目は、当時の一般的なレストランに比べて、店内が床もテーブルもピカピカに磨かれていた。(Cleanliness=C)。三つ目は、パンにくず肉を挟んだ粗末な食べ物という印象があったハンバーガーが、マクドナルド兄弟の店ではとてもおいしかったことだった(Quality=Q)。
Ⅲ. 高いCS(顧客満足)を提供している企業の特徴
 ‘何が企業のCSを上げているのか’を考えた時に3つの要素があり、それは「マネジメント」「顧客」「従業員」。お客様が満足する会社は、そこで働く従業員の満足度が高いことがわかっています。その他、経営理念・ブランド・ビジネスモデル(売上げがUPする仕組み)が徹底していること。
Ⅳ.花業界のQSC=「顧客満足経営」
(1)品質のイノベーション:2つの品質概念
<内的品質> 「鮮度」が良いこと。「丈夫で長持ち」がする。「病気」に罹患していない。
<外的品質>「香り」がよい。「姿形」が美しい。多様な「色彩」。
品質(Q)を向上させるためにわたしたちが取り組んでいること
「日持ち保証販売」→ 物流を変える(コールドチェーン)
「MPS(環境認証制度)」→ 栽培方法を変える
「育種」→ 遺伝子組み替えなどの技術開発、ジーンバンク(遺伝資源)の充実

パネルディスカッション  「花き産業のグローバリゼーション」        
コーディネーター JFMA会長・法政大学経営大学院  教授 小川 孔輔氏  パネラー: FlorSAIKA co. ltdチーフブリーダー 育種家   西川 公一郎氏
   株式会社ゲブラナガトヨ  代表取締役社長    荒井 芳夫氏
    株式会社ワイエムエス  営業部部長      佐伯 肇氏

詳しくはJFMAニュース2015年6月20日号


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