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第113回アフタヌーンセミナー報告

2015 年 12 月 21 日 月曜日

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第113回アフタヌーンセミナーは10月24日~11月2日まで開催したJFMA南米ツアーの報告させていただきました。講師はJFMA会長小川孔輔氏(法政大学大学院教授)にお話いただきました。


タイトル:「JFMA南米研修ツアー報告」
■  講師:小川 孔輔氏(JFMA会長・法政大学大学院教授)

■ 開催日:2015年12月8日
■ JFMAニュース掲載号:2015年12月20日号

全体の解説はJFMAニュースをご覧ください。ここでは講師の小川先生のまとめをブラジル・コロンビアでまとめました。

ブラジル

ブラジルでは、3つの農場を見学。オランダ人オーナーのMAXIMA FLORENS。ここは農薬を一切使用していない。代わりに、天敵農薬、つまりは、アブラムシなどを食べてしまうフライ( 昆虫)を温室の中に放し飼いにしている。ケミカル(農薬)を使用しないことによって、唐辛子が大きく育つ様。おそらくは、土壌中の有用微生物が生きられるので、植物の成長を助けるから。

その他日系人のトルコキキョウの農場、そして蘭の農場へ行った。第二次戦後、特に、オランダ人と日本人が、ブラジルの花産業の発展に貢献してきた。ただし、両国の政府が国民を支援してきたやり方には大きな差がある。オランダは、政府の資金で、ブラジルで生産を始める若者に、資金と技術を援助している。日本政府の立場は、自動車や家電、加工食品。花の実情は300件あった日系の生産地が現在60軒に減っている。後継者不足である。今は生産者になりたがらず、医者や弁護士、会社員を望む人が多い。

コロンビア

コロンビアの生産者は4軒訪問。はじめのAYURAは米国と日本向けに高品質の花を生産していた。生産効率を追求するのではなく、品質での勝負。このタイプの生産者は、高い利益と競争優位性を維持できるだろう。しかし、二番目に訪問した農場は、典型的な量産型のカーネーション栽培農場だった。米国や日本を市場とする限りは、為替変動や好不況の波に揉まれていく。コスト競争と需要開拓を同時に進めている小・中規模と大規模農場を比較してたが、一人当たりの生産効率、売上効率、出荷単価はほぼ同じ。大規模生産がトレンドと思っていたが、小・中規模生産に回帰する傾向がある。

コロンビアの優位性は、最大の輸出先である米国市場によって支えられている。印象としては、その他の国への市場拡大は、アフリカ(ケニア、エチオピア)やアジアの国(マレーシア、ベトナム)との競争品質になるから

政学的な壁を乗り越える必要がある


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