セミナー報告
第52回 モーニングセミナー
「ピーターラビットフラワーズの目的」
インパック株式会社 代表取締役社長 守重知量 氏
日時 :2007年9月11日(火)9:00~10:30
場所 :法政大学新富士見坂校舎F303教室
9月21日、ピータラビットフラワーズが、お花屋さんの激戦区、南青山2丁目交差点・外苑いちょう並木前にオープンしました。なぜこの時期に、資材メーカーであるインパック株式会社が小売店をオープンしたのかを守重社長がお話しくださいました。セミナーには30名が参加しました。
New Home Use Flowerとは?
従来のホームユースフラワーとは量販店で販売される花を指しています。NewHUFはまったく異なる概念であり、花のある生活シーンを通し、家庭、職場、地域で潤いのある幸せな環境をお客様と共に創り続けることをインパック㈱のドメインにしようと、提案いたしました。資材製造・販売会社は、良い商品を作って顧客にお届けする使命があるが、機械の販売を高度化するためには、メンテナンス、エンジニアリングをもっと追求しなければならない。スリーブに関しては、販売促進、什器開発に軸足をおかなければただの袋屋さんになってしまう。提案をし続け、製品の質を高めるためには実験感覚的に商品を消費者に紹介し、消費者の気持ちが理解できた上で商品化しなければいけない。そのために新規 事業として花店を始めました。一方、人は何かちょっと摩擦が起きると顔が曇る。花で心の中を和らげることをしてみたい。 そして日本の切花消費量を10年で倍の一人当たり2万円/年まで広げたいという小川会長の意に沿いたく、NewHUFを会社のドメインとして位置付けています。農業に「可食率」という言葉があります。100トンの米を作って100トンが人間の口に入れば100%。現在95%を超えるのは保存の技術を持っているヨーロッパ、アメリカ、日本のみです。では心は何と説明すればいいのか?気が落ちた時にちょっと幸せになるには、どんな花が、どのぐらいの量必要なのか? 心を守る「花飾率」を一生懸命な実験感覚で追求したいと思っています。
ピーターラビットフラワーズのコンセプトとマーケティング
インパック㈱の基本理念に合うことが大前提であり、作者のビアトリクス・ポターの精神・世界観を商品に再現していきます。イギリスの湖水地方に住み、ナショナルトラスト運動に全財産を捧げたミス・ポターの考えを店にどう再現できるのかが大きな要素であります。ピーターラビットの世界観を具現化し、より良い人間関係・環境を構築することをコンセプトとします。マーケティング戦略として、ディズニーやキティなどと比べキャラクターのパワーは小さいが、ナショナルトラストの、環境重視の理念を織り込んで行きます。オリジナル商品を開発し続け、多店化を目指す。新製品率30%の会社になりたい。今後冠婚葬祭は専門業者が進出し、教室花への供給は仲卸やWEBの世界に移行している現状で、生花店が生き残るためには、家庭で使う毎日ギフト、パーソナルギフトなどのNewHUFの新しい分野に飛び込まなければならない。
ピーターラビットフラワーズの概要
ミス・ポターの世界観、ピーターラビットの世界、NewHUFの拡大、花飾感を踏まえた上で店舗を運営して行く事になります。緑・青空・空気という人間が生活する上で必要な条件の最も優れた環境を商品創りに反映させる。家族の愛に育まれて育つピーターラビットの世界を花に結び付けたい。そして作られた商品に関しては、何らかの説明ができるようにしていきたい。最後に、どうしてもお客さま合わせの注文が多くなる生花店の中で、極力商品化しておく事が課題である。

