セミナー報告
第49回モーニングセミナー
2007年度 JFMA欧州研修ツアーから
「IPM、MAISON&OBJET
パリのお花屋さん、アールスメイア市場は?」
日時 :2007年4月10日(火) 9:00~10:30
場所 :法政大学新一口坂校舎101教室
JFAM欧州ツアーに参加した4名の方から、それぞれの視点で見たIPM、MAISON&OBJET
パリのお花屋さん、
アールスメイア市場を語っていただきました。
インパック㈱ 仲二見真司氏の報告
資材・スリーブメーカーの視点から、IPM国際園芸専門見本市の展示を考察。小売店を展示するための什器・機械を紹介した。IPMでは多くの什器関連企業が出展しており、如何に小売店を魅力的に見せるかという、リテールへの関心度の高さが伺えた。
イギリスTESCO社(ホームセンターとの複合店)の展示ブースでは、Mixブーケ全体の70%、単品ブーケ30%、「finest」ブランド(高価格帯)のMixブーケコーナーが設置されている。イギリスSainsbury‘s社(単独出店の大型店)ではイギリス量販店の陳列例が紹介された。
価格帯は£4.99(約1,250円)が主流。
サントリーフラワーズ㈱ 三角直美氏の報告
世界のトレンドを発信するパリのメゾン・エ・オブジェ国際展示会では、3300以上の企業が参加している。
今年のテーマは祝賀(セレブレーション)。家で集まり幸せな時間を過ごすためのいろいろな空間が提案されていた。全体の流れとしては、18世紀クラッシックに向かっているが、ナチュラルなもの、グリーン・白など自然なものもトレンドの一つでもある。モノトーンブースにオリエンタルな柄のクッションを配したり、モノトーンにさし色にピンクがある一方で、花柄・カントリーも印象的であり、流行が多様化している。
㈱小田急ランドフローラ 坂本哲夫氏の報告
パリの花店では、個性的な花店と、合理化が進んだ安価で束売りの店との2極化が進んでおり、高い花から安い花まで揃えている広い店は人気が伸び悩んでいる。
個性的な花店では、顧客の希望に100%答えることはせず、オーナーのテイストが好きな顧客だけに客層を絞っている。ディスプレイも花材にもこだわり、自分のメッセージをはっきり主張している。一方、モンソーフルールのような自宅用の花店では、安い花を魅力的に店舗の外にディスプレイしており、高級なギフト用、値ごろな自家用という両極のニーズが一層強まっている。
㈱大田花き 宍戸純氏の報告
欧州の色使いは都市部へ行けば行くほどシンプルでナチュラルなテイストを好み、パリは自然派嗜好。ドイツ・オランダは太陽が遠く、明るい色使いを好む。日本の消費に酷似している。
欧州ではアフリカからの輸入切花が増えている中、パリのこだわりを持つ花店では、日持ちのしないバラやアネモネ、ラナンキュラスは南仏産を使用するなど、輸入花と使い分けをしている。日本でも、長時間の輸送に耐えないイングリッシュローズなどは国産を使用するなど、今後日本の生産者の生きる道がはっきりしてくるであろう。

