セミナー報告
第47回モーニングセミナー
LOHASコンセプトで企業を活性化
LOHASプロデューサー 大和田 順子氏
日時 :2007年3月13日(火) 9:00~10:30
場所 :法政大学新一口坂校舎101教室
LOHASとは?
LOHAS(Lifestyles Of Health And Sustainability)、「健康と地球の持続可能性を志向するライフスタイル」。最近すっかりメディアでもおなじみになった言葉ですが、LOHASはアメリカで1990年代の終わりに生まれたコンセプトです。アメリカで、エコロジーや地球環境、社会平和、人間関係に自己表現に深い関心を寄せるカルチュアル・クリエイティブ層と、彼らを対象にビジネスを行っている企業の扱っている商品をLOHASというコンセプトで総称しています。LOHASは、20世紀の大量生産、大量消費の反省から生まれたコンセプトです。
●日本に浸透した背景
日本では2002年に日経新聞で初めてLOHASが紹介され、その後メディアでたびたび取り上げられ、日本での認知が高まってきました。現在ではLOHASの認知は70%以上まで高まっています。アメリカで誕生したLOHASというコンセプトが、急速に私たち日本人の気持ちをつかんだのは、その発想が日本・東洋の考え方がベースになっており、入り口が衣・食・住いろいろであること、ちょっとおしゃれかも?という洗練されたイメージ・デザイン性があることです。人は自然の一部という思想、肩肘張らずエコロジーとエコノミーのバランスをとる生き方の回答が見えたからに違いありません。
●日本のLOHAS層
2005年6月のイースクエア調査で日本のLOHAS層は29%いると発表されました。性別、年代、教育水準、年収などの差を問わず、LOHAS層は存在しています。彼らは健康、安全に配慮し、情報を自ら取りに行き、良いと実践、人に勧める情報発信力が高いのが特徴です。
上げは一方、価格を追求する個人利便層が16%いることも現実です。ただLOHAS層の客単価は高く、LOHAS企業の売り上げは着実に成長してきています。
●低農薬のりんご・無農薬のりんご
日本の施設栽培では、暖房をたき、農薬を使わざるを得なく、農家の若い人たちが悩むところです。低農薬のりんご、無農薬のりんご、どちらも工夫によって少しでも削減する努力をしていくのでLOHAS的考えと
言えます。デンマークでは、国策として有機農産物の農家に補助金を出しています。一方消費者も機会があればなるべく有機農産物を食べる工夫をしており、日本の国の政策や、日本のリーディングカンパニーの導入が待たれるところです。有機野菜は慣行野菜に比べ、生産にかかる手間や時間がかかり、収量が限られます。また何よりも安全・安心な美味しい野菜であるという価値を提供するわけです。この価格差を明確に伝え、顧客に納得してもらうこと、そして充分な利益を確保し、その利益を関係者に還元することで消費者に「価値」を提供し続けます。
●LOHASの将来
世の中をサステナブルな方向へもって行きたいという想いがあり、行動に移す勇気があれば、誰でも何時からでもLOHASを始めることができます。地球のポイント・オブ・ノーリターンまであと10年と言われています。これからの地球のためにも、一人でも多くの人や企業がライフスタイルの見直しをして、新しい生き方を手に入れることが望まれるところです。

