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セミナー報告

2006年10月 第44回モーニングセミナー


 第44回モーニングセミナーは空間ディスプレイ ~ 花業界に今後必要とされるもの~と題して株式会社ディーズの松尾太一氏をお迎えして開催されました。

松尾太一氏

松尾氏

小さい頃からものを作るのが大好きだった松尾氏は、デッサンを勉強した後、とび職という経歴を経てフラワーデザイナーになった異色のクリエーターである。和風一家に育ち、幼少から着物を着て池坊を学び、お茶を点て、枝をためてお茶花を活ける・・身体に和が馴染んでいるとご本人の弁である。         
 現在フラワークリエーター集団 D`s を主宰し、花の持つ色・質感・香り・生命を独自の視点で表現、時代の流れを敏感に捉えたデザインが注目されている。

フォーマルとスタイリッシュ

空間をデザイする。お茶室の一輪の花から大掛かりなイベント装飾まで。空間の主役はそこにいる顧客であり、従業員であり、けっして花ではない。空間に合ったものを活ける。お店のカラーを表現する。1ヶ月持つディスプイのプレゼンをする。 花を飾るのは店舗の商品を売るためであり、お店や会場の商品をどの層に販売していくのかを幅広くプレゼンしていく。例えばカシミヤ展ならカシミヤを着たくなるディスプレイ。そこにお花があると言うアピールは無く、それが今までの日本のディスプレイのスタイルであるフォーマルスタイル装飾と、スタイリッシュスタイル装飾の違いである。勿論フォーマルには伝統の良さがあり、これからも愛されるスタイルであることに違いはない。使い分けが大事。         

花を売るということ

 バレンタイン、節句、母の日、盆、彼岸、クリスマス・・に花が売れるのは当たりまえ。 売れない時期にどうするかの工夫をしているのかを問いたい。お花を飾ること一つをとっても、好きで飾る人と目的(お客、記念日・・)があって飾る人では対応が違うはず。   売れる花やになるためには先ず消費者志向が大切。お花を買いに来た顧客に先ずワンクッションほぐしてあげる。どんな器に活けたらこの花が生きるのか?今作っている花束の明日の表情、明後日の表情はどう変わるのか?等。 顧客が右脳で考えられるよう、一言トークで情報をあげる事で花が売れる。  花店の入り口がきれいだとか、店員が小奇麗だとかでもちょっと違うのではないか。   花が売れないのは売る側の気持ちと買う側の気持ちが一致していないから。例えば、珍しいものが置いてあるところに人は集まる。花に携わる人たちが古い情報をいつまでもメモしているのではなく、顧客が求めているもの、顧客の気持ちを知るために、セミナーに参加したり、生産者と話をしたり、地方の花屋さんとワークシェアーしたり、どんどん情報収集をして発信力を持ち、元気な業界でいて欲しいと力強いお話であった。