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セミナー報告

2006年9月 第2回MPSセミナー in 岐阜 クリーンな農業、環境にやさしい花き生産に向けて

セミナー概要

挨拶
山内清久  岐阜県農政部次長
講演
1.「花き産業におけるMPSの役割」 -MPSの認証制度とは
小川孔輔  法政大学経営学部教授
2.「イオンのガーデニンググリナリーの環境・安心・安全のブランド化に向けて」
谷口嘉男   イオン株式会社ガーデニング&グリナリー商品部 部長
3.「環境負荷低減花きの需要に対する卸売市場の役割」
佐無田 仁 
株式会社フラワーオークションジャパン取締役   切花営業センターマネージャー
4.「ぎふクリーン農業表示制度について-花き栽培基準」
市原志信   岐阜県農政部農業技術課技術支援担当
5.「いよいよ動き出すMPS認証制度 -生産者のメリットは?」
福井博一  岐阜大学応用生物学部教授 
6.「MPSへの参加実務手続きについて」
MPSフローラルマーケティング株式会社 
松島義幸(代表取締役)、江川雅德(技術部長)、守重信乃(管理部長) 

セミナー内容

1.「MPSは世界の流れ!日本オリジナルマークで、国際化の中での差別化」

小川孔輔 法政大学経営学部教授 

 JFMAの取組みについて説明。今後の注力する取組みとして、消費者に向けては、「花のプロモーション活動」、花き業界に向けては、「経営の近代化・合理化」、社会に向けては、「MPSへの取組み」を上げている。環境対応は、持続可能な社会へ協力、安全な花の生産であると説明された。その後、環境対応の取組みの必要性、MPSの成立ち、プログラムの全容、世界の動向、JFMAの取組み経緯とMPSフローラルマーケティング株式会社の設立など説明された。 



2.「大きく変わる消費者の価値観 オーガニック&ヘルシーライフを志向するライフスタイル層の増加」

谷口嘉男  イオン株式会社ガーデニング&グリナリー商品部 部長 

世界、日本の消費者の立場からみたトレンド、またそれに対応するブランド戦略をイオングループの方向性を含めて判り易く解説された。先進国では、オーガニック&ヘルシーライフを志向するライフスタイル(LOHAS)層が増えて、消費者の価値観が大きく変わったことで、オーガニック市場が大きく伸びている。MPSについては、花についての国際認証であり、イオングループとして取組んでいきたいと考えている。



3.「MPSは一つの評価基準。集めて発信の卸売市場の機能を生かしてMPSに取組んでいきたい」

佐無田 仁 
株式会社フラワーオークションジャパン取締役  切花営業センターマネージャー
 

 卸売市場の立場で考えたMPSということでお話頂いた。MPSに取組んだ生産者は、競争優位、品質アップが期待できる。お店は、環境に優しい商品を扱うことでイメージアップが計れる。卸売市場が出来ることは、「表示」で、例えばFAJでは、オークション、Web取引で「エコファーマー」を表示している。
 消費者は、今まで購入の基準として、日持ち、鮮度、デザインであったが、これからは、環境に配慮、社会貢献、オーガニックというようなことが加わってくる。
 これからの卸売市場の役割として、情報を「集めて」、「発信」することがより重要となってくる。ここで言う情報とは、規格、等級、開花ステージ、信用度、MPS、エコファーマー、色・・・でより細分化し、情報はオープンになっていくと思われる。オランダの市場では既にできている。
 MPSは、安心安全の情報を一言で消費者に伝える手段として有効。FAJとしては、MPSを取った生産者の商品をMPS認証と言うことでまとめていくことができ、お客様に安心して買って頂く。卸売市場としても消費拡大のチャンスとして取組んでいきたいと考えている。



4.「MPSは、花きの環境、安全のブランド化で、花が農産物から商品への脱却を図るチャンス!」

福井博一  岐阜大学応用生物学部教授 

 MPSを生産者の立場から必要性、メリットについて具体的に解説された。県知事が認証を与えるエコファーマーとの違い、岐阜クリーン農業の現況に触れられて、だからこそエコ農産物の取組みは「まず岐阜県から!」と説き、生産・流通・販売業界が一体となってエコブランドとしてPRするMPSを位置付けられた。
 生産者がMPSに取組むと、農薬、肥料、エネルギーの使用料を平均値と比較することができて経営分析が可能となり、コスト削減に取組める。設備投資の導入効果の把握、栽培管理情報をデータ化して把握することにより品質管理制度の向上等メリットをあげられた。
 MPSの導入による最大のメリットは、最終的には、「花きの環境、安全のブランド化!」であり、それは、花が農産物から商品への脱却を図るチャンスと考えている。
 MPS認証は国際認証です。但し、「環境にやさしい=高品質」を意味するものではありません。日本の生産者の方が取組まれるMPSは、日本の消費者が認める高品質とトレーサビリティを兼ね備えた花き商品をMPS-JAPANが認証することになり、「国際化の中の差別化」になります。



5. 「MPSへの参加実務手続きについて」

MPSフローラルマーケティング株式会社 

●データを連続3期提出すると「MPS参加のマーク」を商品に添付できます! 
  登録申請をしてデータ提出をスタートさせると連続3期(1期は4週間)で、MPS参加(Participant)の認証を商品に付けることが  出来る。2007年春には、「参加者」マークの商品が市場に出てくることになります。


  ●MPSと「エコファーマー」との違い
  エコファーマーとどこが違うのかと言う質問を受けます。勿論MPSと対立するものではありませんが、エコファーマーは生産者が  対応するプログラムで県知事が認定します。一方、MPSは生産業界と流通業界とが一体となって評価する花き産業総合認証プ  ログラムで国際認証となっています。

      
  範囲 認証機関 対象 評価基準
エコファーマ 日本認証 県知事 生産業界 絶対評価
MPS 国際認証 MPS本部 生産、流通業界 相対評価

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MPSは、生産者だけに負担がかかるのではなく、MPS認証を受けた商品は、花き業界が正当に品質と共に評価。流通・販売業界と共にMPSをエコ・ブランドとして消費者にPRする。MPSは、「お花の安心安全のブランド化」!

 

●「JGAP」とは? MPSとどこが違うの?
  JGAPとMPS-GAPは、どちらもEUREPGAPとリンクしていて基本的な組立ては同じです。但し、MPS-GAPの認証は、MPS-ABC取得後にしか認証は受けられない制度となっています。
-EUREP:ヨーロッパのスーパーマーケット傘下の組織。EUREPGAPとは、小売側の要求を基準にデザインされた認証システム。

      

JGAP(ジェイギャップ) Japan Good Agricultural Practice


A.農産物の安全(農薬、肥料、土・水・種苗の安全性、収穫、農産物取扱施設)
 B.環境への配慮(水の保全、土壌の保全、周辺地への配慮、ごみの減少とリサイクル、エネルギーの節約、  野生動植物の保護)
 C.生産者の安全と福祉(作業者の安全、従業員の福祉)
 D.農業経営と販売管理(記録管理、自己審査、販売管理とトレーサビリテイ)

  上記項目に対して、管理点、適合基準を決めて記録させ、適切な管理がなされているかどうかでシステム認証する制度。

◆JGAPの経緯


2004年 農林水産省総合食料対策事業でGAP推進協議会がJGAPの原型を作成。
 2005年 JGAP協会(現日本GAP協会)発足。
 2006年 第1号のJGAP認証農場が誕生。
 2006年 EUREPGAPと提携