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IFEX2006第3回東京国際フラワーEXPO 専門セミナーダイジェスト

IFEX2006第3回東京国際フラワーEXPO 専門セミナーダイジェスト   vol.9

「花生産にも環境配慮の流れ」 ~農産物生産への取り込みから学ぶ~ 
微生物農法研究会/永座有機園 代表 永座康全 氏

10月21日(土)15:00~16:00 ホテルニューオータニ幕張

◆環境にやさしい土作り
 かつて、世間的には「土のミネラルの結合が連作障害を招く」という説が一般的であった。しかし、京都大学助教授の小林達治先生は「1gの土の中に数億生息する微生物が原因」であると論じた。つまり、数億いる微生物のバランスが崩れると連作障害が起きる、ということである。逆に言えば、良い土を作るには細菌(バクテリア)を失くして放線菌を増やし、悪玉菌を駆逐するような、地力のある有機質に富んだ土にすれば良いのである。この土を使った栽培は「有機栽培」と呼ばれている。

◆良い土を作るためには?
  良い土を作るのは簡単なことではない。失敗すれば余計に土を駄目にしてしまう。では、どのような対策を講じることで良い土はできるのだろうか。ビニルハウスの例を挙げて説明する。ビニルハウスの中は、土の温度は40℃、空気の温度は60~70℃になっている。この状態は、糸状菌の繁殖を抑える。また、太陽熱で還元土壌消毒を行うことができる。さらに、ビニルの屋根のお陰で雑草は生えない。ビニルハウス内で作物を育成、収穫した後はハウスを撤収して水田に戻すことで、糸状菌減退や土の分解・回復ができる。このように土は作られる。

◆農薬散布の問題
  農薬の大量散布は生産者の身体に大きな悪影響を与える。しかし植物の成長段階によっては農薬が必要な時もある。時期をとらえた効率的な農薬散布で農薬量を減らし、あとは土の地力に頼ることが大切である。このように、農薬に依存しすぎることなく、良い土で農産物を育てることが重要なのである。

IFEX2006第3回東京国際フラワーEXPO 専門セミナーダイジェスト  vol.8

「花き生産者にとってのMPS認証を受けるメリット 」

 岐阜大学応用生物科学部教授 福井博一 氏

 2006年10月21日(土) 10:00~11:00 ホテルニューオータニ幕張

◆これまでの国内の環境認証制度 エコファーマーとは?
  エコファーマーは、持続農業法に基づき環境にやさしい農業に取り組む計画を県知事に提出認可される。認定農家数は増加しているものの(2006年3月約10万軒)、花き認定農家はその0.3%。その理由としては、
(1)有機農家に特化しすぎている。
(2)農薬取締法の問題点。
(3)流通へのマーケティング不足、消費者への認知度が低いこと。
が挙げられる。業界挙げてのブランド化戦略となっていない!

◆MPS認証制度とは?
 オランダ発の花き生産者のための環境認証プログラムであり、現在では世界基準となった。(現在欧米を中心に24カ国で稼働中。34カ国で準備中。)

◆エコファーマーとMPSの違い
  生産業界と流通業界とが一体となって評価するのがMPS認証制度であるので流通業界や消費者への認知につながる。流通・販売業界とともにMPSをエコ・ブランドとして消費者にPRすることが可能。

◆MPS認証のプロセス
 生産者への認証は「MPS-ABC」で行う。
 ・4週間ごとに農薬・肥料使用等の記録を報告(最低一年間)
 ・農薬・肥料使用等のデータ分析
 ・国内生産者の基準値からポイント付け(A・B・C)

◆MPS導入のメリットは?
 (1)消費者にとって 「MPSは安全、安心のマーク!」
 (2)流通業者にとって 消費者への説明責任(情報開示)、店舗・商品の差別化(ブランド戦略)
 (3)生産者にとって 生産した商品に対する管理意識の向上、商品の差別化(ブランド戦略)

IFEX2006第3回東京国際フラワーEXPO 専門セミナーダイジェスト  vol.7

「もっと魅せて売れるお花屋さんのディスプレイ! 」

VMDコーディネーター・中込 美津子  氏

10月21日(土)13:20~14:50 ホテルニューオータニ幕張

◆モノを売るお花屋さんからスタイルを売るお花屋さんへ
 ライフスタイルの変化    
  例 :ナチュラルスタイル、スタイリッシュスタイル、アーバンスタイル    
  参考:レストラン、カフェ、ショールーム

◆店=魅せ ショップの一ヶ所だけでも魅せる空間をつくる!
 アイテム:写真、BOX什器、ウィンドウ等    
 場所:レジ、壁棚    
  参考:雑貨店、美容室、カフェ等         
  ⇒ 他店に脅かされない、オリジナル性のあるお店を目指す!

◆花を感じる力?
  日本人は花一輪に侘び寂の世界を感じることのできるすばらしい能力を身に付けている。この「花力」を生産者から、小売業者までが感じ、多くの消費者へ伝えていかねばならない。

◆五感に訴える店作り
 (1)視覚 アイキャッチ、レイアウト   ⇒外装と内装のコンビネーション    
 (2)聴覚 BGM…昼夜で変化させる   ⇒昼:ボサノバ 夜:ジャズ    
 (3)嗅覚 香りのする、旬の花   ⇒カサブランカやラン    
 (4)触覚 商品を触りやすく    ⇒「触れられる」という利点を活かす     
 (5)味覚 口…クレームor口コミ    ⇒サービスによる「心のお土産」で口コミを増やす

IFEX2006第3回東京国際フラワーEXPO 専門セミナーダイジェスト  vol.6

「時代が求める花の創り方 」

(株)フローレツエンティワン 営業企画室室長 松山 誠 氏

昭和花き研究会 会長 菅家 博昭 氏

2006年10月21日(土) 10:00~11:30 ホテルニューオータニ幕張

 日本がもし10人の国だったら、花を買う人はそのうち4人であると言われている。松山氏は、今まで花を買わなかった「5人目」の人々に関心を持ってもらい、花の需要拡大につなげる取り組みを行っている。

◆SLG(Shelf Life Guarantee)=日持ちが保証できる花の実施
 消費者にとっては次の購入動機と成りえる、日持ちする花を作るために、生産者・物流・販売店・クリザール社の間でSLGプロトコルを共有し、鮮度の向上に努めている。

◆商品(体験)提案
 花に関心がない人々に合わせて、様々なフェアを行っている。また、花育(はないく)と題して、子供たちに花を贈ったり貰ったりすることの喜びを体験してもらう。

◆積極的な販促
  新しいコンセプトに対し、花のソムリエを養成し、店頭の活性化と商品説明を行って販促とする。

 以上を含め、フローレツエンティワンではiFブランド(innovation&FLOWERS)を提唱している。消費者が満足する価値ある花を提供するために流通の改善・新しいコンセプトの花を商品提案することを表す統合マークである。花屋と生産者が良いパートナーシップを持って花造りに取り組み、マーチャンダイジング提案力を高めることが重要である。

 菅家氏も、以下のマーチャンダイジングの重要性を強調している。
  ①商品化計画   売価、商品機能
  ②提供方法開発  商品構成(品目、陳列、販促など)、パッケージ、集配・配達方法
  ③製品開発    集配ルート、ブランド


IFEX2006第3回東京国際フラワーEXPO 専門セミナーダイジェスト  vol.5

「消費者起点の生産・流通のあり方について 」

(株)フラワーオークションジャパン取締役 長岡 求 氏

 10月20日(金)11:40~12:40 ホテルニューオータニ幕張

◆消費者が鉢物を管理するのが難しい理由
  近年の鉢物は「弱い」と言われている。その理由としては、生産者と消費者の成育技術の差があまりにも大きいからだ。鉢物は、進歩し管理され過ぎた温室で育てているため、消費者の育成環境とのギャップが生まれた。それにより、「鉢物は弱い」とされてしまった。

◆進歩した生産技術
 自動灌水システム、混合土の進歩が生産の作業性を高めたが、植物を限られた環境でなければ育成しにくいという状況を作った。生産性の追求によって起こったこれらの生産技術の進歩が、より消費者とのギャップを広げることになってしまったのだ。

◆消費者に必要な目
  今後消費者には、植物を良品と見分けられるだけの知識が必要となる。生産者又は販売者は消費者に対し、専門性の高い植物の情報を正確に伝えるか、生産方法を変え「強い」植物を作るのか。どちらにせよ生産者と消費者のすれ違いをなんとかしなければならない。

◆売れない時代に突入
 植物が売れない時代だからこそ、生産者、販売者は、売る努力・商品開発に、さらなる力を注がなければならない。

◆市場流通が目指すべき方向
 マーケティングを重要視した新たなビジネスモデルが必要となってくる。情報先行型の取引、コスト、スピード、鮮度のバランスを考えた最適物流の再構築が必要である。



IFEX2006第3回東京国際フラワーEXPO 専門セミナーダイジェスト  vol.4

「アジア・オセアニアの花と共に進化する日本の花き生産 」

(株)大田花き 代表執行役社長 磯村 信夫 氏
  大田シード会 加藤 幹久 氏

10月20日(金)11:40~12:40 ホテルニューオータニ幕張

◆大田シード会とは?
 (1)花を愛し、栽培にこだわりを持った育種家・生産者・市場内仲卸、大田花きが集まった
「こだわり商品」の会。
 (2)育種家が丹精こめて作り出した新しい花を持ち寄り、様々な視点から検討を行った上で
お客様に提案。

◆「花育」を推進し、花を身近に!
 (1)「食育」健全な食物摂取で健全な体と心を育てる。
 (2)「花育」日常に花と触れ合うことで健康な心を育て、健全な生活を育てる。

◆花を感じる力?
  日本人は花一輪に侘び寂の世界を感じることのできるすばらしい能力を身に付けている。この「花力」を生産者から、小売業者までが感じ、多くの消費者へ伝えていかねばならない。

◆大田花きが注目している点
 団塊の世代とその子供世代(団塊ジュニア)である。特にジュニア世代はインパクトが感じられる花、例えば一輪で存在感のあるものを好む傾向がある。また、この世代はバラを非常に好んでいる。日本でのバラの市場占有率は8%である。世界はシェアは15%である。各流通先で質の良い、一流のバラを置くことでシェアは15%に近づくのではないだろうか?

◆輸入花きに負けないために!
  マレーシアや韓国、中国産などの輸入品に負けないために、日本国内の花き農家は
(1)高度な生産技術を用いることで、労働費の割合を極力抑える。
(2)高付加価値の製品を作り相対的に労働費の割合を低く抑える。


IFEX2006第3回東京国際フラワーEXPO 専門セミナーダイジェスト  vol.3

「花の産業をプロモートする 」 ~安心・安全の花き産業ブランド化計画 ~

日本フローラルマーケティング協会 会長 小川 孔輔 氏

2006年10月19日(木) 13:40~14:40 ホテルニューオータニ幕張

 日本は全世界において、EU、アメリカに次ぐ花卉市場規模を誇る国である。この国の花卉業界で成功するためには、品質や鮮度が良い商品を、信頼面でも環境的にも安全に供給しなければならない。

◆日本の切花について
  日本では、年間約61億本の切花が使用されるが、その中で最も多い品種は菊(36%)である。ついで、カーネーション(10%)、バラ(8%)となっており、菊の優勢が見て取れる。また、日本における切花用途の1位はギフト(29%)、2位は家庭用(28%)、3位は仕事用(23%)である。好まれる色は、ピンク(33%)、白(19%)、赤(17%)である。

◆切花販売について
  日本の花店は二極化が進んでいる。仕事やギフト向けの高品質で個性がある花と、家庭や簡単ギフト向けの品質・花持ちが良い花である。販売店については、店頭やスーパーマーケット、インターネットなど、多岐に渡っている。

◆輸入花が持つ役割
  珍しい花や新品種の供給、国内生産の端境期や高需要期の供給、一定品質の花を比較的安価で大量に周年供給することである。輸入切花はコストも少なく輸入量も年々増加しているが、品質の劣化が激しく、国内生産のものとは差がつくこともある。それほど日本の品質管理は厳しいのである。

◆出会いの場を作る
 生産者(何を作ればよいか)、販売者(何を売ればよいか)、消費者(何があるのか)を結びつける出会いの場、機会を作っていくべきである。

IFEX2006第3回東京国際フラワーEXPO 専門セミナーダイジェスト  vol.2

「日本の花卉産業」

メイプル㈱ 財務担当取締役/JFMA常任理事 海下 展也 氏

2006年10月19日(木) 13:40~14:40 ホテルニューオータニ幕張

日本は全世界において、EU、アメリカに次ぐ花卉市場規模を誇る国である。この国の花卉業界で成功するためには、品質や鮮度が良い商品を、信頼面でも環境的にも安全に供給しなければならない。

◆日本の切花について
日本では、年間約61億本の切花が使用されるが、その中で最も多い品種は菊(36%)である。ついで、カーネーション(10%)、バラ(8%)となっており、菊の優勢が見て取れる。また、日本における切花用途の1位はギフト(29%)、2位は家庭用(28%)、3位は仕事用(23%)である。好まれる色は、ピンク(33%)、白(19%)、赤(17%)である。

◆切花販売について
日本の花店は二極化が進んでいる。仕事やギフト向けの高品質で個性がある花と、家庭や簡単ギフト向けの品質・花持ちが良い花である。販売店については、店頭やスーパーマーケット、インターネットなど、多岐に渡っている。

◆輸入花が持つ役割
珍しい花や新品種の供給、国内生産の端境期や高需要期の供給、一定品質の花を比較的安価で大量に周年供給することである。輸入切花はコストも少なく輸入量も年々増加しているが、品質の劣化が激しく、国内生産のものとは差がつくこともある。それほど日本の品質管理は厳しいのである。

◆出会いの場を作る
生産者(何を作ればよいか)、販売者(何を売ればよいか)、消費者(何があるのか)を結びつける出会いの場、機会を作っていくべきである。

IFEX2006第3回東京国際フラワーEXPO 専門セミナーダイジェスト  vol.1

「Aoyama Flower Marketのフレームワーク」

(株)パーク・コーポレーション 代表取締役 井上 英明 氏

10月19日(木)10:30~11:30 ホテルニューオータニ幕張

  「土が良くないといい花は咲かない。また、土が良くても種が悪ければいい花は咲かない。花屋の経営においても、価値観や理念の浸透など『土作り』から始めるべきではないでしょうか?」という言葉から始まった井上社長のお話。
  男性が花を買わない理由として、並ぶのが恥かしい、女性にプレゼントすると思われるのが嫌だというのが挙げられる。そんな声を聞き、待たずに気軽に買えるブーケを開発。またミドリ中心をコンセプトにおいたグリーンクリニックなど、常に新しい事にチャレンジし続けている。そんな青山フラワーマーケットにおける五つのフレームワークを、「Spirit=土」、「Partner=種」、「Shop=花」、「Customer=蝶」、「Finance=実」と、それぞれ花に関わる例えを使い、参加者達に分かり易さと、親しみを与えつつ、今回はSpiritとShopについて重点的にお話になった。

◆Spirit 会社にとって人の成長が一番大事
 成長の上では失敗も付き物で、痛い目を見ないと分からないこともある。しかし失敗を授業料と思い、次に生かすことが大事である。また、他がやった事をするのはチャレンジではない。誰もやってない事をするのがチャレンジであり。チャレンジし続け、成長し続けることが、会社へ貢献し続けるという流れに繋がる。

◆Shop 気軽な雰囲気の店に
 花は見るものであるから、花屋は魅せるプロにならないといけない。しかし、消費者の目線も大事にしなければならない。これは難しいことだが、一番大切なことでもある。一年に一度のプレゼントではなく、日常生活に飾る花を売るコンセプトである青山フラワーマーケットでは、誰もが気軽に入れる店の雰囲気を作っている。