IFEX
IFEXの概要
2004年からJFMAが開催しているIFEX。“Shall we Flower?”をコンセプトに2007年も開催されました。このEXPOではJFMAの活動を国内のみならず、世界に見向けて発表すると同時に、花業界全体の情報収集、商談の場、花の楽しみ方を考える場と位置づけております。

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IFEX2007専門セミナー ダイジェスト
「最新のガーデンデザイン -リビングエクステリアの 提案」
10月12日(金)12:00~13:00
JA周桑農業協同組合 営農部 日和佐 正忠 氏
(株)大田花き 執行役専務 小杉 圭一 氏 / 商品開発室 宍戸 純 氏(司会者)
◆JA周桑の輸出事業
今、中国がニューマーケットとして花き業界でも注目されている。「中国では富裕層を狙った商品が多いが花はどうだろうか?」この司会者の一言から始まった。まずJA周桑の日佐和氏が輸入事業について、「6月にデルフィニウムをテスト輸出して、検証と調査をしたが、鮮度保持剤の漏れの点だけを改善した。それ以外は問題なかった」との事で品質では競争可能と考えている。現時点での課題としては「中期的な需要開拓、下位等級を主体とした販売、輸出経費の削減を目指している」とのこと。
◆物日・冠婚葬祭での消費動向
富裕層へもデモンストレーションをして物日・冠婚葬祭での消費動向を調べた結果、個人消費量は高く、師範節や母の日には消費は10倍に伸びるとの事であった。「師範節では花を贈る習慣があり、葬祭では高所得者ほど生花の使用頻度が高い」と語り、生花需要の可能性はありそうだ。
◆今後の取り組みと輸出事業の成功の鍵とは?
大田花きの小杉氏は「今後は積極的な消費宣伝、関係機関との連帯強化、世界的ブランド化、品質向上と量の確保に取り組んでいきたい」と「花の価値観では差別化されているものを輸出し、ターゲットの選定が成功の鍵」と話してくれた。
「成功のカギは花のブランディング ~各産地の取り組み~ 」
10月13日(土)10:00~11:30
(有)ワイルドプランツ吉村 代表取締役 吉村 人志氏
(有)花プラン 取締役専務 富樫 淳氏
◆吉村氏は東京農業大学を卒業後実家に就農した人物である。吉村氏は花を育てる際に現代農業に逆らった有機農法という育て方をしている。「私のとこは水も肥料も自然にしている」との事であった。水に関しては川から引いているのだが、この水にも大きな秘密があるらしい。
吉村氏は言う「水だけは良い物を使っている。農園まで水を通すパイプに遠赤外線を通している。それは水のクラスター(分子)を細かくするために使用している」。こうすることで水が腐らないとの事である。
次に吉村氏は実家佐世保での花市場の歴史について語ってくれた。米軍の需要に始まり、一時期は珍しい花は何でも売れたそうだが、近年はオランダや南アフリカからの輸入で昔ほどは儲からなくなっているとのことである。
外来種と戦うためにはどうしたら良いのか?「試行錯誤の末、有機農法を始めたが、綺麗すぎてもダメ、雑菌がある程度いないとよく育たない」と試行錯誤の過程を説明してくれた。その為に土壌消毒も薬を使わず水でやると言うのである。有機農法こそが吉村氏にとってブランドという付加価値なのである。
◆花プランはバラ切り花栽培と挿し木苗の生産、販売を事業とする企業である。特にバラの品質管理に力を入れている。「花持ち試験、バクテリアチェックは常にしている。目的として品質管理の情報提供である」とその熱意を語ってくれた。
富樫氏自身がオランダに行った影響もあり、MPSに参加するなど環境の事も考えた農業でなければならない考えを実践している。MPSとは何の農薬を使っているのか、二酸化炭素をどれくらい排出したかといった記録をするだけでない。富樫氏は消費者にそういった見えない価値を届けたいと考えているのである。しかし「どう伝えていくのか、どのように情報発信するのか」が課題だと語っている。
現在ヨーロッパでは二酸化炭素排出量の少ない商品の販売を促進しようとしている。「そういった意味でもオランダをはじめヨーロッパの動きを見る必要がおおいにある」と言っている。
「フラワーエナジーを感じる最新のデザインと演出~これからの花を楽しむ9つの方法~ 」
10月13日(土)12:00~13:30
華ギャラリーコットンローズ 主宰/フローラルアーチスト:橋爪 容子 氏
「デザインを考えていく上で、ひきだしは多いほうが良い。」という言葉から始まった橋爪氏のポリシーは、エレガントな中にも豊富なアイデアを盛り込み、空間を綜合的にプロデュースすることだという。一人一人の価値観で花を楽しむ傾向の今、プロの経験から、生花・プリザーブドフラワー等の素材別、そしてインテリア・ギフト・ブライダル等の用途別のアイデア、花演出を実演をしながら提案された。
◆市場要望
花を楽しみたいという消費者の目的として、花という個別のニーズより、インテリアコーディネーション・ファッションに合わせて花がほしい等、トータルにコーディネートしてライフスタイルに取り入れたいという要望が強くなっている。花が目立った主役ではなく、さりげなく、かつオシャレに花を楽しみたいということである。
◆花を提案するプロに求められること
花アレンジの技術はいうまでもなく必要であるが、コーディネート力がかなり必要である。流行を意識して、アンテナを常に高くはり、インテリア・ファッションの動向をキャッチし花のアレンジを考える。また、常に消費者の目線に戻る習慣や自分がブランドになっていくことも求められてくる。
◆花を楽しむ9つの方法 ~実演内容~
1.ギフト ・・・ソープローズを使用して、香りを楽しむサプライズ。メッシュ箱は男性がよく使う
2.インテリア ・・・少ない花でも小物を使い華やかにみせる
3.ブライダル
4.ファッション
5.生花・・・時間の経過を楽しむ、つぼみから開花までの流れも作品とする
6.プリザーブドフラワー・・ファーや人感センサーを使い表情をだす(写真有)
7.多肉植物(写真有)
8.アートフラワー・・・花の特徴をいかしたワイヤー使い
9.ドライフラワー
「魅せて売るVMDの法則とは ~お花屋さんの陳列から演出のテクニック~ 」
10月12日(金)14:00~15:30
VMDコーディネーター 中込 美津子 氏
◆消費動向と店作り
今、日常に生活の楽しさを求めている人が増えている動向があるそうだ。中込氏は「ロハスといった心の時代である」と言っている。これからの花屋は身近な幸せを感じる価値を提供すべきなのだと強く語ってくれた。そのためには期待できる個の店を作っていかなければならないのである。ここで中込氏はモンソーフルールのスライドを映し説明を始めた。
「Product=商品」、「Place=店」、「Person=販売員」の3Pの店の部分で「陳列では見習うべき点が多い。このように個の店づくりをして、顧客にアピールすることが大事」と言っていた。
◆VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)
VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)とは店で売る仕組みを作ることである。細かい役割で分けると「VP=見せ場」、「PP=見出し」、「IP=買い場」となる。今度はピーターラビットのスライドを映し、「この中で2点が非常に優れている。VPでは英国風の演出がなされ、PPでは花瓶と花を組み合わせて提案している」と個々の役割の具体例を詳しく説明してくれた。照明一つについても「奥が明るいほうが人はどんどん奥まで行くのでやってください。お金もそんなにかかりませんので」とコストパフォーマンスの強調も忘れない。
◆動線、ファサード、店内の計画
「動線はレイアウトを組み合わせて、高さのボリュームをつけてください。
入口120cm最低空ける事、店内は90cmです」といった具合に明確な数字まで出してくれた。「ファサードは見やすく、明るく、商品を外に向けましょう。
店内も魅力があり、尚且つ見やすく、インテリア空間での提案、歳時はタイムリーに」と語りかけてくれた。
最後に実演として中込氏は持ち込んだ花やワイン、照明用具を使って三つの陳列提案をしてくれた。最後に一言「お金はかけないで手間はたくさんかけてください」と個人経営の花屋にも魅力的なセミナーだったに違いない
だろう。
「モンソーから学ぶショップ経営 ~商品管理、鮮度保持からプロモーションまで~」
10月13日12:00~13:00
メゾン・ド・ヴィルディ(株) 代表取締役社長:阿部 憲資氏
注)阿部氏は現在は、日本フラワー総研(東京花市)代表取締役社長に就任されています。
◆苦戦する日本の花ビジネス
この10年間、EUでは花の売り上げが2倍。アメリカ合衆国では、1.5倍になっているにも関わらず、日本は10年前より花の売り上げが落ちている。一方で、90%の人が花が好きと答えいるという事実もある。花が好きと回答した90%中の
40%の人がお花を買うと答えている。つまり90%-40%=50%の50%がお花を買わない人となるが、潜在的需要があるという結果にも繋がる。この50%にあたる潜在需要をいかに顕在需要にしていくかが課題である。阿部氏はまだまだ花を売るチャンスはあると熱く語った。
◆なぜ日本の花ビジネスは伸び悩むのか?
生産から小売まで最終購買者であるお客様のことを考えていないという理由がある。市場・生産者は価格相場を考え、大手スーパーは最終の利益率だけ考える。専門花小売店は本質的に売る気がない。もしくは、花をキーパーの中に入れっぱなしという現象がある。これらの悪循環を改善するには、全てお客様視点で考えることが重要である。阿部氏が考えるキーワードとしては、「お客様だったらして欲しいと思うことは全てする」である。この他にも、目・手・心に注意というキーワードがあげられていた。目は、第一印象を大切にすること。手は、商品を取りやすいこと。心は、感動・何かが心に届くことを示している。この点に注意し、お店を見直していかなくてはならない。
モンソーの素晴らしさとは、表から見た印象であると阿部氏は語る。視覚に訴えるお店作りは非常に重要である。モンソーでは、何を一番売りたいのか考え、品揃えの見直し・プロモーション活動を行っている。デイリーなプロモーションによって、毎日売り場が変化するのである。旬のものを取り入れることで売り場に活気が生まれるという仕組みを採用しているのである。鮮度を考えキーパーを使わず、安く効率良く売るという戦略が成功している秘訣である。
「ライフスタイルショップの花を意識したMD戦略」
10月12日(金)10:00~11:00
(株)サザビーリーグ
「アフタヌーンティー」 リビング部デザイン担当リーダー 山田 朋美 氏
◆サザビーリーグのMD戦略
サザビーリーグは年間を通して花を意識して売っているそうだ。では年間の商品政策はどうなっているのか?MD戦略の具体例として山田氏はAfternoon Teaを例にして語ってくれた。ベースとなるのが「Feminine=女性らしさ」、「Fun=楽しむ」、「Function=機能性」、「Fashion=ファッション」の4Fであり、この四つの要素を店頭まで浸透させている例を商品、店舗、販売促進のPOPといった写真をキャンペーンごとにスライドで映しながら違いを語ってくれた。「重要なのは誰とどこに行くかがイメージできるように商品から店頭まで繋がりを持たせ、その上で商品を目立たせる事」だそうだ。
◆Afternoon Tea の商品政策と年間MD計画
前述したキャンペーンをやる上でどこから計画していくのかをAfternoon Tea LivingとAfternoon Tea Tearoomを例にして語ってくれた。前者は『すべてはお客様の笑顔のために』という考えのもと1年を52週のうち2か月サイクルで年間MDプランを計画し、それに基づいて方向性を決めていくと語ってくれた。商品構成としてライフシーンが多いことから、それぞれのモチベーションによって小ロットの生産計画を立て、商品を決定していくというのだ。
後者は事例として今年の夏のMD計画をスライドで説明してくれた。こちらは年間4回、バレンタイン1日の計画を立てているとAfternoon Tea Livingよりも少ないが、イメージワード、イメージテーマからメインカラー、サブカラー、デザインモチーフまで決める徹底さである。「例えば商品のパッケージにしてもシーズンをいかに打ち出していくかが一番大事」とのことである。最後にAfternoon Teaにとって花とはどういう物かという事に対して山田氏は「生活を彩るコト」の表現であると価値観を語ってくれた。
IFEX2007 第4回東京国際フラワーEXPO ダイジェスト
10月11日(木)から13日(土)までIFEX2007/GARDEX2007が開催された。今年は、第4回国際フラワーEXPO IFEX2007と共に第1回国際ガーデン&エクステリアEXPO GARDEX2007が併催されて、用土・肥料・薬剤、鉢、園芸・造園用品、エクステリアが加わって、よりスケールアップした展示会となりました。 菅家博昭氏(昭和花き研究所代表)から手記を頂きましたのでここに掲載します。(写真も菅家氏)
IFEX2007 動向
第4回IFEXは、ガーデニング・エクステリア部門を独立させたゾーンニングとし、第1回GARDEXとして幕張メッセで同時開催となった。期間中の来場者登録数は、3日間合計で29,648名となり、前回の24,016人から5,632名、23%増加となった。
今回の特徴は開催日が10月中旬で、オランダのアムステルダムで開催されるホルティフェア(10月9日~12日)とほぼ同じ時期の開催になったこともあり、海外からの切り花関係出展が減少した。
また結果として出展企業のなかでプリザーブドフラワー関係企業が大きくブース数を増やしている反面、切り花関係の企業(卸・流通関係)の出展が減少、農業団体の県別出展が増えた、という特徴があった。
卸の場合、買参権という仕組みで、なかなか商談には結びつきにくい点があるが、今後市場法改正などの動きをみても出展への工夫(目的の絞り込み)が必要に思われた。
反面、GARDEXは商談が進めやすい出展となっており、特に環境配慮商品が多く提案されていた。たとえば杉の皮は端材や竹の不要部分を利用し7割木質のプラスティックを出展していた千葉県との共同研究で作られた「バイオマスレンガ」(吉本プラスティック)は、たいへん多くの若い入場者の興味をひいていたし、同じような木質プラスティック、有機農業関連商品(オーガニック肥料・植物保護材・土)もたいへん人気があった。
プリザーブドフラワーでは、国内外の大手企業(加工・小売り)が出展し、またブース内でのデモ等もあり多くの人々が集まっていた。
関西から初出展の卸(荷受会社)の出展担当者に聞くと、卸とともに関連仲卸での出展で、輸入のアジサイや自社が販売している特徴ある鉢物(シクラメン)などを関東地方の人たちにも知ってもらいたいということで出展されたそうだが、やはり展示商材の絞り込みや今後商談が整ったあとの輸送などに課題が残っている、と言っている。
東海地方から出展したある県では、県が育成した白菊の品種をもっとピーアールしたい、ということで県内のJAの花を集めての出展となった。菊だけの産地ではない、ということは来場者に訴求できたようだ。
千葉県の植木産地では若手後継者の協議会での出展で、産地のアピールをし、合併により新しくなった自治体名のアピールを含め、体験としてよいものになっていたようだ。
ユリの展示ブースには本年は有志生産者が交替で説明員として立ち、どのようなユリがこれから出てくるのか?また小売店や卸で課題となっていることは何かなど、単にチラシを配布する以上の「対話」ができたそうだ。
種苗会社は大手が出展し、新しい種苗や提案を行っており、IFEXの大きな核ブースになっている。
第4回IFEX・第1回GARDEX まとめ
第4回のIFEX・ 第1回GARDEXは、
(1)ガーデニング・エクステリア部門が分離して開催されたこと。
(2)プリザーブドフラワー関係企業の出展によりこの分野が拡大するだろうこと。
(3)日本でもMPS認証がはじまり、MPSフラワーがJFMAブースに展示されたこと。
(4)木曜・金曜・土曜開催のなか、金曜は60団体(農業生産部会)1300人の事前登録があったことからみて、金曜の大田市場等の都内の卸を視察してからIFEXに来る、という流れができた。
(5)切り花関係部門の商談というスタイルの再検討が必要ではないか?という課題がある(今後縮小していく)。
(6)専門セミナーの内容と位置づけの見直しが必要な時期になっている。
JFMA/MPSのブース
JFMA/MPSのブースは、3日間ともお客様が絶えませんでした。

幕張市場出現!
日本花き市場協会の若手によるセリが行われました。会場のお客様は、セリの醍醐味を体験できて、新な花も手にして大満足でした!
各参加ブース
今年のIFEXは、GARDEXが加わり、外国勢の頑張り、産地ブランドの取組みなど話題豊富でしたが、商談の場に加えて、情報発信しているブースが増えてきたことも新しい流れでした。750社余りをダイジェストできませんが、写真のモザイク模様で雰囲気をお伝えします。



