20日に、第4回MPS参加者ネットワーク協議会が開催された。法政大学大学院の101番セミナー室の会場には、100人を超える参加者が集まった。今回は、MPS-ABC参加者に加えて、流通認証がはじまっているので、多くの市場関係者や小売の方も参加してくださった。メディアの報道関係者もいままでで最多の臨席であった。
大学院の施設を借りての協議会だったので、時間的な制約があった。質問時間がまったくとれなかった。それにも拘わらず、オランダMPS本部のデグルート総裁の講演には、皆さん熱心に聞き入ってくださっていた。ありがたいことには、セミナー終了後に開かれた、懇親会には参加された方のほとんど方が、そのまま残っていただいた。JFMAが開いた懇親会で、これほどまで熱気があったパーティは始めてだった。
MPSで流通認証がはじまったことを、会長としては最高にうれしいと感じている。というのは、わたしどもがMPSトレードをはじめるにあたって、つぎのような事情があるからだと言える。JFMA創設時からのメンバーであっても、このことをきちんと認識していただいている方が案外少ないように感じているので、この巻頭言で説明をさせていただくことにした。
JFMA設立の2000年~2002年にかけて、JFMAとしてふたつのプロジェクトを実行した。鮮度保証販売の実験とバケット輸送の推進プロジェクトである。後者のバケット輸送については、バケットに関して4つの規格を提言し、農水省の標準規格となった。その後は、民間機関が連携組織を作って、徐々にバケット輸送は広がりを続けている。バラに関しては、バケット輸送がほぼ半分を超える勢いである。
前者の鮮度保証販売は、当時、外資系の量販店(カルフール)と数軒の花屋さん(花良品の有楽町店、大阪のサンクスなど)が取り組んでいた。実験ではそこそこ成果が出ていたが、本格的に導入するには至らなかった。JFMAとしては「イギリス現象」(鮮度保証販売を量販店での花販売の起爆剤に!)を起こそうとしたが、まだ時期が早かった。バケットの普及、コールドチェーンの確立、輸入花の安定供給、花業界の意識、いずれをとっても、鮮度保証販売をするインフラが不十分であった。
MPSの流通認証(トレサート、GPAなど)は、JFMAの創立時には望んでもできなかった、「花の生産・流通の総合品質管理」を実現するための手段であると位置づけることができる。花の流通を、物流と品質管理の両面において、「一気通貫」にする準備段階にわたしたちは入ったのだと思う。
その意味では、今回のMPS参加者ネットワーク協議会に、たくさんの花業界関係者が参加してくださったことの意義は深いと考える。しかも、すでにMPSに入会してデータを提供している参加者が、友人や知人に声をかけて誘ってくださった。こうした積極性が、いまのMPSの活動の活発さを象徴している。JFMAが当初に取り組んだふたつのプロジェクトは、5年後のいま、日本へのMPS導入によってようやく日の目を見ることできた。鮮度保証販売やバケットの本格的な活用は、これからである。 |